ウエスティ犬の皮膚炎や外耳炎の症状・治療・改善
ウエスティ(ウエストハイランドホワイトテリア)という犬種はアトピーやアレルギーなど遺伝的に皮膚が弱いと言われています。
わが家のウエスティも初代・2代目共にこれまで様々な皮膚をはじめ炎症に悩まされましたが、改善したのでその内容を紹介します。
先代のウエスティの方が皮膚炎がひどく、腹部が真っ黒でよくフケが床に落ちており、アトピー性皮膚炎とマラセチア性皮膚炎が併発していたようで長年にわたって付き合っていました。
アトピー性皮膚炎とマラセチア性皮膚炎の違い
アトピー性皮膚炎とマラセチア性皮膚炎の違いを解説します。
アトピー性皮膚炎
ハウスダストなどのアレルゲンとよばれるアレルギーの原因となる物質に免疫機能が過剰に反応して起こる皮膚炎です。
ハウスダストの他に、食物やノミの唾液に対してアレルギー反応を起こす犬が多くいます。
マラセチア性皮膚炎
マラセチアという真菌(カビ)が何らかの理由で異常に増殖した結果引き起こされる皮膚炎です。
特に春先など湿度が高い時に起こりやすいですが、マラセチア自体は常在菌であり肌トラブルのない健康な犬にも存在します。
人間も持っている菌ですが、獣医師の話によると犬からうつることはないそうです。
わが家のウエスティ犬に起こった症状
わが家のウエスティに起こった疾患は、大きく分けて皮膚炎と外耳炎です。
初代ウエスティ犬
初代ウエスティが外耳炎を起こしたのは生後半年ころで、皮膚炎が発症したのは生後3年ころ。
外耳炎は、マラセチアの過剰増殖が原因とのことで耳の中がぐじゅぐじゅになっていました。
皮膚炎は、アトピー性皮膚炎とマラセチア皮膚炎の併発でお腹の部分が真っ黒になり、フケがよく出ていました。
2代目ウエスティ犬
2代目のウエスティは元々舐め癖がひどく、気がつくまでに時間がかかりましたが、生後半年を超えたころから足の指を舐めていることが多くなり、よく見ると足の指が真っ赤に。
フケが出ていたり血が出た跡のような傷も見られ、舐めていたわけではないですが、膀胱にプツっと水疱もできました。
生後9か月ころ、耳をかゆそうにしていたので見ると、初代同様外耳炎になったようで耳が汚れていました。
実践した改善策
それぞれの症状に対して様々な改善策を考えて実行しました。
皮膚炎対策
◆シャンプー
ハンドソープや石鹸ではなく、ウエスティ犬の肌に優しいシャンプーを使い、月に2回ほど皮膚炎がひどい部分にマラセブを使用。
(初代のウエスティは足指には特に疾患はなかったので、お散歩後は人間が使う石鹸で洗っていました・・・)
2代目のウエスティは、シャンプー以外にも食べ物と散歩後の足のお手入れ方法を見直しました。
◆食べ物
ウエスティに食物アレルギーがないか検証するため、1週間ずつ試してみて変化を確認しました。
- おやつを与えるのをやめる
- フードを無添加でフィッシュテイストのものに変える
- ヨーグルトを与えるのをやめる
- 酵素を飲ませる
◆散歩後の足のお手入れ
肌に優しい泡シャンプーへ切り替えました。
◆ティーツリーの塗布
膀胱にプツっとできた水疱は病院処方の皮膚炎の薬が効かなったので水で薄めたティーツリーを塗ってみました。
◆光線治療
犬猫にも使えて自然治癒力を高めるためのコウケントーでの光線療法も活用。光線を当てていると程よく温かいためか気持ちよさそうに寝ています。
◆毛を短くカット
舐めた毛から雑菌が繁殖しないように、皮膚炎を起こした部分の周りの毛を短く切りました。
外耳炎対策
かかりつけの動物病院処方の点耳薬を使用。耳の内側の毛も短くして耳に湿気がたまらないようにしたり、散歩後に足を洗って乾かすときに耳にも風を遠くから当ててみました。
結果・改善された症状
初代ウエスティ犬
初代のウエスティは症状が重く、改善したり悪化したりを繰り返して最期まで皮膚炎と付き合っていましたが、2代目のウエスティはマラセブを使ったことにより多少は良くなりました。
初代のウエスティには食事などに気を使っておらずいろんなものをあげてしまっていたので、これはよくなかったかもしれません。
2代目ウエスティ犬
2代目のウエスティは、フードをオリジン 6フィッシュに変えて少し改善されましたが、値上がりしてしまったので、現在はメディコートのアレルゲンカットフードにしました。
おやつは元々2代目ウエスティにはあまり与えておらず、ブロック状に切った野菜で代用できるので市販のおやつはやめましたが、効果は不明。
ヨーグルトにアレルギーがあるわけではなさそうで、うちの犬が大好きなのであげ続けています。薬を飲ませるときにヨーグルトに混ぜると気づかずに飲んでくれるので便利です。
膀胱の水疱は毛を短く切り、ティーツリーと光線療法ですっかり治りました。
外耳炎も病院で処方された点耳薬と毛を短く切ったことなどにより数日で改善。
舐め癖はやや残っているものの、フードを変更したり、光線治療をしたりすることで現在はふさふさな毛がきちんと生えてきて、赤くもありません。
ステロイド剤は一時的には効果はありますが、常用すると効果がなくなったり抵抗力が下がってしまったりするので、できる限り避けたいところ。
↓こんな改善事例も発見しました。
まとめ
ウエストハイランドホワイトテリア(通称:ウエスティ)は、一般的に皮膚が弱く、アトピーの子も多い犬種で、初代も2代目もご多聞に漏れず肌が弱めです。
しかし、フードを見直したり、使用するシャンプーに気を使ったり、適切にお手入れしたりすることで、症状を軽減したり、気にならない程度に抑えたりできる余地があることを経験から学びました。
皮膚炎や外耳炎に悩んでいる方の参考になると嬉しいです。