骨伝導イヤホンのメリット・デメリット、シーン別おすすめ商品
耳をふさぐイヤホンやヘッドホンで長時間音楽を聴く、ウェブ会議で使用する方に増えている「イヤホン難聴」や、周りの異変に気づかず遭遇する思わぬ危険性の回避に期待できる骨伝導イヤホン。
骨伝導イヤホンも難聴になるのか、仕組みやメリット・デメリット、ウェブ会議等の利用シーン別のおすすめ商品をご紹介します。
夏に耳をふさぐイヤホンやヘッドホンがイヤだなとWEB会議用に買ったところ、メガネでも痛くならず、ボリュームを大幅に上げなくても思ったよりよく聞こえて愛用中です。
骨伝導イヤホンとは?
骨伝導イヤホンとは、耳の穴をふさがず耳の骨を振動させて音を伝える技術を活用しており、「イヤホン難聴」を心配の方にもおすすめのイヤホンです。
耳をふさぐタイプのイヤホンとは音の伝え方が異なります。
外から自然に入ってくる音や耳をふさぐタイプのイヤホン・ヘッドホンは以下の流れで伝えています。
- 外耳から入ってきた音の波を「鼓膜」がキャッチ
- 中耳にある「耳小骨(じしょうこつ)」が内耳へ振動を伝える
- 「蝸牛(かぎゅう)」が作った電気信号が「脳幹」→「間脳」→「大脳聴覚領野」の順に伝わる
- 音として認識される
イヤホン(ヘッドホン)難聴は、イヤホンやヘッドホンをして大音量で長時間にわたり音楽等を聴き続けることで引き起こされる難聴のことです。
空気の振動を受け続けることで内耳にある細胞に負担がかかり、機能が低下すると共に細胞の数が徐々に減っていきます。
目安として1時間に1回は耳を休めること、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使って音を上げ過ぎないことなどが大切です。
骨伝導イヤホンのメリット・デメリット
骨伝導イヤホンの特徴やメリット・デメリットとともに注意点をまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
・耳に優しく疲れにくい ・耳をふさがないので外の音も聞こえる ・耳がかゆい問題を解決 | ・音量が大きいと音漏れする(混雑電車での音量を注意) ・音質に限界がある |
確かに、周りが騒がしい場合は音量を上げないと聞こえづらい、音を大きくすれば必然的に音漏れの可能性は高まる、というデメリットはあります。
しかし、自宅や静かな場所で使用する場合には他のイヤホンと音量も変えずに使える上、自分の声がきちんと聞こえるので会議で急に大きな声で話すという問題なし。
ちなみに、ShokzのOpenMoveを購入したらライン部分を好きなデザインに変えられるシールが入っていました!
骨伝導イヤホンも難聴になる?
骨伝導イヤホンは鼓膜を通さず骨を振動させて聴覚神経へ直接音を伝えるため、耳をふさぐイヤホンやヘッドホンに比較するとイヤホン難聴になる危険性の回避が期待できます。
しかし、「全く脳や体に影響がなく難聴になる危険性は一切ない」ということを現時点では科学的に立証はされていません。
そのため、定期的に耳を休めたり音量に気を配ったりすることは大切です。
骨伝導イヤホンのシーン別の選び方
ご使用のシーンに合わせてタイプを選ぶことをおすすめします。
音楽鑑賞・テレワーク | Web会議 | スポーツ | |
---|---|---|---|
種類 | 有線・ワイヤレス ※お好みに合わせて | 有線・ワイヤレス ※お好みに合わせて | ワイヤレス |
防水機能 | 不要 | 不要 | 必要 |
つけ心地 | お好みに合わせて | 締め付けないもの | ズレないもの |
マイク | 不要 | 必要 | 不要 |
音楽鑑賞・テレワークでおすすめの骨伝導イヤホン
ワイヤレスと有線どちらでもご自身にとっての使いやすさで選びましょう。
ちなみに、私はWEB会議でOpenMoveを使用していますが、眼鏡をかけていても特に違和感なく使えています。
Web会議によりおすすめ骨伝導イヤホン
声が小さめな方には口元に音を拾いやすいマイク付きもおすすめです。
私はマイク機能が付きの第7世代(OPENMOVE)をウェブ会議に使用していますが、自分にも相手にも聞こえ方の問題なし。
スポーツにおすすめ骨伝導イヤホン
防水機能があり、重電も長持ちのものが汗をかいたり長時間取り組むスポーツにも便利です。
骨伝導イヤホンShokz(旧Aftershokz)の付け方
Shokz骨伝導イヤホンの付け方は首側から両耳に引っかけるのみ。
メガネをしている場合には、メガネをした状態で装着しますが、圧迫される感じはありません。
骨伝導イヤホンの電源を入れると「Shokzへようこそ」という音声ガイドがあり、接続したいデバイスとBluetoothで接続すると「接続されました」という音声が流れます。
Bluetooth接続に関する注意点
うまく接続できていないと、音量を変更しようとしたときに「バッテリーは充電されています」というアナウンスが流れるので、その場合には接続状況を確認してください。
設定に問題がない場合には電源を入れなおすと解決することがあります。
※今のところ、私は電源入れ直しで事なきを得ています。
また、デメリットとまではいわないと思いますが、2台接続もうまくいく時といかない時があるので、使用する前にチェックすることをおすすめします。
ウェブ会議で使う場合は、スピーカーとマイクの設定を予めヘッドホンにしておくとスムーズです。
まとめ
骨伝導イヤホンは難聴になる危険性の回避につなげやすいメリットの多いアイテムで、イヤホンやヘッドホンを長時間使用すると蒸れて耳がかゆいとお悩みの方にもおすすめです。
ただし、骨伝導イヤホンを使うことで絶対に難聴にならないと言い切れるエビデンスはまだないため、意識的に耳を休めることは大切です。
骨伝導イヤホンをして歩く際は周りへの音漏れはもちろん、異変に気づきやすいよう気を配ってトラブルを避けましょう。