犬が歯磨きを嫌がる場合におすすめのやり方と頻度
犬は虫歯になりにくい(唾液がアルカリ性で虫歯菌が繁殖しにくい)ですが、歯磨きをしないと口臭がひどくなったり、歯垢が蓄積して歯肉炎や歯周病にまで発展することがあります。絶対に虫歯にならないわけでもありません。
そのため、毎日の歯磨きは大事です。
愛犬が「歯磨きを嫌がる」「口を開けてくれない」など、歯磨きできずにお困りの方へ、歯磨きのおすすめのやり方をご紹介します。いまだに嫌がるウエスティと折り合いをつけながら必死で歯磨きしています。
↓普段のウエスティ犬の歯磨きの様子
犬の歯磨きはいつからしたらよい?
犬の歯磨きをスタートする時期は早ければ早いほど良い!
子犬は新しいことを受け入れて学習するので早い方が良いですが、成犬で始めても手遅れではありません。
恥ずかしながら先代のウエスティの飼い始めは歯磨きが必要と気づかず、歯磨きを始めたのは成犬になってからです。毎日続けたことで案外キレイになり歯周病にもなりませんでした。
そんな経験から2代目ウエスティ犬はわが家にやってきた子犬のうちから歯磨きをスタート。
犬の歯磨きの頻度は?
犬の歯磨きも人間同様毎日行い、習慣づけましょう。わが家では毎食後に歯磨きをするので、犬もごはんと歯磨きは一連の流れだと思っているので逃げることもありません。
歯磨き粉の味を気に入って率先して舐めています。
犬が歯磨きを嫌がる場合のやり方
犬が歯磨きを嫌がる場合は、ステップを踏んで歯磨きをすることをおすすめします。
ステップ1 犬に口元を触ることに慣れさせる
口元に触っても吠えたり嫌がったり、ブーブー言わなかったりした場合にはきちんと褒めます。 そうすることで口元に触っても嫌がらなくなるどころか、むしろ喜んでくれます。
触り方も優しく撫でたり、アイコンタクトを取りながら褒めたりすることで、口元に触られることになれてきます。
ステップ2 犬に歯や歯茎を触ることに慣れさせる
ステップ1同様、嫌がらずに歯や歯茎を触らせてくれるようになったら褒め、ご褒美をあげます。(できる限りおやつをあげなくても愛犬が喜ぶ方法で褒めることが大事です。)
生後3か月までおやつがあげられず、わが家では褒めてなでると、とても喜んでいました。おやつ代わりにきゅうりなら大丈夫ですね。
ステップ3 犬に口を開けることをに慣れさせる
いざ歯磨きしようとしてもなかなか口をあけてくれないことがあります。
その場合、口の両端を親指と人差し指で持ってあげると、案外簡単に開けてくれます。
開ける人の爪が犬の口元を傷つけないように爪は短く切っておくことが大切です!
ステップ4 犬に指を口の中に入れることに慣れさせる
前歯から歯茎に沿って奥歯に向かって指を口の中に入れて、嫌がらなければ褒めてあげます。
特に奥のほうに指を入れるのは嫌がることが多く、無理にやろうとすると短く切っていても爪が歯茎をひっかいてしまうことがあります。あまりに嫌がるときはいったん中断して徐々に慣らしていきましょう。
口に指を入れられるのはイヤなものだという認識がついてしまわないようにすることが重要です!
ステップ5 歯磨きシートや濡らしたガーゼで歯磨き
指に歯磨きシートや濡らしたガーゼを巻き、前歯から奥歯にかけて歯磨きをしていきます。
- 歯垢を落とそうと力を入れて擦りすぎない
- 歯の付け根から下方向に拭く(逆向きだと歯茎にゴミを詰めかねいため)
ステップ6 歯ブラシで歯磨き
歯磨きシート同様、濡らした歯ブラシで前歯から奥歯にかけてゆっくり進んでいきます。
歯ブラシに慣らすためにとりあえず歯に触れるだけでも良いと思います。
慣れてきたら、汚れやすい歯を重点的に磨くようにしましょう。
上下の犬歯・上あごの第四臼歯・下あごの第一臼歯・奥の歯が犬の歯の中で特に汚れやすい歯。
歯石になりやすい場所なので、きちんと磨くようにしましょう。
わが家での歯磨きの方法
カリカリごはんを食べるとどうしても奥歯にカスがついてしまうので、デンタルガムである程度食べカスを落としておくと歯磨きが楽です。うちのウエスティ犬は歯磨きガムが好きらしく嫌がらずにカミカミしています。
1
カリカリのごはん
2
食後のヨーグルト
3
デンタルガム
4
タオルで拭く
5
歯ブラシで磨く
おすすめの犬の歯磨きペースト
愛犬のお気に入りの歯磨きジェルなどを使うのも良いと思います。
このステップ5⇒6に行くのが難しければステップ5でも大丈夫です。
歯の隙間に小さなごみが詰まることがあるので部分的にでも歯ブラシを使うと簡単にゴミが取れます。
おすすめの歯ブラシ
犬用の歯ブラシは少々高いものの、子供用を使用すると噛んで歯磨きがうまくできず歯垢が溜まってしまったので、わが家では愛犬が嫌がらないナノ歯ブラシに変えました。
歯ブラシを愛犬に使う前に飼い主さんの手の甲に歯ブラシをあてて痛くないか確認しましょう!
現在わが家でのウエスティ犬の歯磨きのやり方は、ステップ5と6を併用しています。
最初は、ステップ5のガーゼや歯磨きシートでのみ歯磨きというか歯を拭いていましたが、歯の隙間に茶色や黒っぽい着色があり気になり、歯磨き粉と歯ブラシで磨いたところきれいになってきました!(細かい箇所はペースをと塗っておくだけでも汚れが取れやすくなります)
今では歯全体は歯磨きシートやガーゼで、詰まりやすいところやシートでは拭ききれないところは歯ブラシを使って歯磨きしています。
この歯磨きペーストは洗い流す必要はなく舐めても大丈夫というものです。よほど美味しいのかこちらが歯磨きをしている最中に犬はよくペロペロ舐めています。
犬は舐めることに集中しているせいなのか特に嫌がらずに歯磨きを毎食後に行えています。
犬の歯磨きにおける注意点
また、子犬の歯が生え変わるタイミングは歯茎から血が出ることがあります。
無理に歯磨きすると、ばい菌が入ってしまうこともあるので、できる範囲で行いましょう。
少しでも歯磨きができたら愛犬を大いに褒めてあげること!
少しでも犬の歯磨きが前進したら良しとしましょう!期待しては裏切られ、そうかと思えば急にできるようになったりするものなので。
少しのことでイチイチへこまなくて良いんだなと思うと気持ちも楽になり、喜びが増えました。
犬が歯磨きをどうしても嫌がる場合の対処法
犬が歯磨きをどうしても嫌がる場合やなかなかステップが進まない場合は、歯磨きのガムやおもちゃ、歯磨きグッズを使う方法もあります。
はみがきガムやデンタルボーンなど愛犬のお気に召すものを歯みがきの代用するのもアリだと思います。
↓わが家で使ってよかったもの(口の中に残っているごはんカスを一緒にきれいにしてくれる感じがします)
歯磨きだけでは犬の歯の汚れや歯石がどうしても取れない場合
犬を歯磨きしても汚れや歯石(歯垢が石灰化したもの)が取れない場合は、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。力任せに磨いて取ろうとすると犬の歯茎や歯を傷つけかねません。動物病院で歯石除去もしてくれます。
まとめ
犬の歯磨きは子犬のうちから毎日無理のない範囲で行うことをおすすめします。
歯磨きのやり方はステップを踏み、歯磨きを激しく嫌がることなく受け入れられれば成功。
- 口元を触ることに慣れさせる
- 口唇をめくって歯や歯茎に触ることに慣れさせる
- 嫌がらずに口を開けられるようにする
- 口の中に指や歯ブラシを入れることに慣れさせる
- 歯磨きシートで歯を拭く
- 歯ブラシで歯と歯茎の間の汚れや拭きにくいところを磨く
歯磨きを好きでいつまでもやってくれと口を開けているわんちゃんもいるようですが、うちのウエスティ犬は多少嫌がるものの歯磨きさせてくれるので、毎日できています。
虫歯にはなりにくいとは言え、歯垢が溜まると口臭が悪くなったり、歯肉炎や歯周病になったりするリスクがあるので、できる方法で歯磨きを続けましょう!